そして二人だけになった 読了

異なる二人の人物の視点が交互に切り替わりながら
外部から隔離された状態での殺人が進んでいく、、
いわゆる「犯人はこの中に居る」系ミステリー。
のはずなんだけど、どんどん人が殺されていって
最終的には1人称で話を進めてる2人以外が
全員殺されてしまう、というストーリー。


たまにはシリーズ外の作品も読んでみようと
2限の授業中、ノート取る合間の暇つぶしに読み始めて
当日深夜には読み終えてしまったー。
森博嗣作品に通じる読みやすさはやっぱり健在なので、
最後まで一気に読み進められたなぁ。
むしろ最後まで一気に読み進めたい作品だと思うし。


事件真相で発覚するトリックは見事としか。
各章のタイトルになってる相対性理論からの引用や、
前半の時計の雑談も、そういう所で絡んでるんだなって
後からはっとさせられる事請け合い。
相対性理論の方は半分くらいしか判らんけど。


最後のほうはちょっと蛇足だった気がしなくもないけど、、、
「作った積み木(略)」は実は作者にも当てはまるぞ、
っていうオチですか?
ここで終わってもいいものをー、というか。
これもやっぱり彼の持ち味なんだろうかな。
まだそんなに多くの作品読んでるわけじゃないから
個性をはっきり把握できてはいないけど。


読んでて面白けりゃ、それでいいんだ、うん(何