日本語ムズかしいアルよ

ご無沙汰でしたー。


最近は研究で作ってる入力システムの関係で
日本語の文章構造の勉強をやり直していたりします。
用言と体言の違いって何だっけ?とか、
文節の厳密な定義ってどんなだっけ?とか、
副助詞とか係助詞って何やねん?とか、そんなあたりですね。


こういう風に真面目な目で見てみると、
日本語死ねよここまで文法構造の入り組んだ言語なもんで
普段自分らが日本語を入力するのに使ってるシステムも
大変な労力を要するという事を今更ながらに痛感していたり。


そりゃーアレだけ莫大な容量の単語辞書を使いつつ、
形態素解析やら係り受けやら頻度表やらを駆使して、
更にストレスの無いレスポンスを要求されるわけですから
最近のマシンはともかく、昔の古いマシンでは
単文節変換や単漢字変換でも大変だったんでしょうなぁ。




そんなことを考えていると、
1年生の時に取っていたドイツ語の授業で教授が語っていた事を
先ほどふと思い出しました。


「僕はうなぎだ」という日本語の文章があって、
これは英語に直訳すると"I'm an earl"みたいな事になってしまうが、
この発言をした人はそんな事を言いたい訳では勿論なく、
みんなで食堂に行って、それぞれ頼むメニューを決めてる時に

「天丼とうな丼どっち頼む?」
「じゃあ、僕はうなぎだ」

という一幕での発言でした、という話。
しっかりと文法的に成立したカタコトでない文章なのに
同じ一文でこう変わるケースは、
ラテン系言語ではあまり見られることがないので
それだけ日本語はコンテキストによる推測、省略のファクタが
多分を占めているという象徴のような文章なんだそうで。


「空気を読む」事を要求される日本社会と同様、
日本語は文法上でも「空気を読む」スキルは必須なようです。
めんどくさい…